急降下

　３連休前に職場にて新年会がありました。

　ほぼ突発的に企画されて、メンバー指定で誘われたので、なんとなく普通の飲み会ではないことは分かりました。普段なら断る方向でいくのですが、なんとなく気になったので参加することにしました。心の隅から発しているイヤな警告が気になってはいたのですが…結果的には的中しました。

　うちの元ボスが２月末を目処に退職する、とのことでした。実は前々からそんな噂があったので、聞かされた時には「あぁ、やっぱりか…」というのが最初の感想でした。

　元ボスは、今いる職場では非常にお世話になった方で、数年前に別の施設で退職まで考えてた私を拾ってくれた方です。施設異動という形で元ボスの直属の部下になって大体３年くらい。今年になって組織内の大改革によって元ボスとなってしまいましたが、席自体はすぐ近くだったので、あまり気にすることもありませんでした。
　元ボスはPC関係に知識のある私の職場では唯一の上司と言ってもおかしくないくらいの存在だったので、私の提案に対してもその意図をすぐに理解して検討してくれていました。なので、本当にありがたい存在でした。…なので、今回の発表は非常に動揺しております。

　それで、ここで不思議だったのは、「辞めないで欲しい！」とかそういう感情が先行するのだろうかと思っていたのですが、実際は「これからどうやってPCに知識のない人達と向き合っていこうか？」とか思っていたことです。意外と冷静になれてる自分にちょっと驚きました。でも…辞めて欲しくはないです。元ボスにだって、事情というものがあるわけですから。だから、ここれイヤイヤ言うよりも、笑顔で送り出したいと思います。…多分、感情的に無理だろうなぁ…最近涙腺弱いし。頑張ってみるかな。

　ともあれ、早いうちにこれからの自分の動きを見直さないといけません。元ボスしか知らないPC関連の情報を私が引き継ぐことになるはずなので、そのための心の準備をしておかないといけません。つか…３連休はマッタリしたかったのになぁ…。元ボスにはこれからも別の場所（実家に戻るそうで）で頑張って欲しいところです。


　あと、そんなネガティブな感情の中で一つだけポジティブな考えがありました。「本当にお世話になった方に対して”この職を辞めます”と言わなくて済んだ」ということ。せっかく色々手を尽くしてくれた方に辞めます、というのは常々失礼だと思っていただけに、今回の出来事で職に対するプレッシャーが大きくなるであろう反面、ちょこっとだけホっとしていました。

　しばらくは感傷に浸っていたいのですが、そうもいかないかもしれません。沈んでいる気持ちをなるべく早く浮き上がらせて、元ボスがいなくても完璧に物事が動かせるようにしないといけませんね。